多汗症の治療
多汗症の治療法のひとつに、交感神経遮断手術があります。これは多汗症の人の交感神経をもとから切断してしまうという治療です。手のひらや腋の多汗症には、胸部の交感神経節を切断して発汗が止めてしまいます。足の多汗症には腰部の交感神経節を切断します。また、交感神経節ブロック治療は、エタノールやフェノールなどを使って交換神経節を破壊します。一泊程度の入院、日帰りでの治療も可能です。
これらの治療法は、多汗症にたいしての効果が認められていますが、代償性多汗という副作用が付いて回ります。交感神経を遮断することによって多汗症の治療にはなるのですが、他の部分からの汗が多くなってしまうのです。
ボトックス注射は、プチ整形で顔の表情ジワを取るのに有効とされる治療法として良く知られていますが、多汗症の治療にも使われています。ボツリヌス菌を皮下に注射することによって、発汗にかかわる交換神経を麻痺させて多汗症を抑えるものです。局所的に神経が麻痺してしまうので、麻痺しても日常生活に問題のないわきの多汗症の治療に有効です。多汗症を抑える効果は、半年から1年しか持たないので、繰り返しの注射が必要になります。
また、わきの多汗症の治療は、顔に近い部分なので、注入量によっては、顔の表情が無表情になるなどの副作用が報告されています。多汗症の治療法としては、かんたんで効果も期待できますが、信頼できる医師による慎重な適用が必要です。多汗症の患者の中にはメスを使った手術に不安を感じる人も要るので、そんな人には人気の多汗症対策です。